「記事を追加するとき、何文字以上という目安はありますか?」
これは士業さんがこれからウェブサイトを活用していこうとお考えになる際、頂戴する機会の多いご質問です。この質問は、「何文字以上なら検索結果の上位表示要素として効果的なのか?」という意味が強いものですが、現状、回答としてはまず「800文字以上」「2,000文字」とお答えしています。
とはいえ、これだとあたかも2,000文字書きさえすれば、それでウェブサイトの上位表示が可能になるともとられかねませんよね。
ということで、以下で補足します。
1記事あたりの文字数は何文字がいいのか?
Googleなどの検索エンジンは、「1つの記事あたり何文字以上書くのが理想」という基準は設けていません。そもそも、検索エンジンは「有益な情報」が多数公開されているウェブサイトを重視したいのであって、「長文の情報」が多数公開されているウェブサイトを重視したいわけではないからです。
しかし、例えば画像がメインとなるウェブサイトは別として、あまりの短文では有益な情報の提供は難しいことが多いでしょう。
士業事務所で営業用途として活用するウェブサイトでは、テキストがメインであり図表がサブという位置づけでの情報発信が大半を占めるはずです。となると、有益な情報を公開する前提として、1記事あたり、ある程度の文字数は必要とされることになります。
士業として有益な情報を提供できる文字数は何文字なのか
つまり、「何文字だから上位表示」という基準は存在しないのですが、文字数と検索順位との間には「何文字あれば有益な情報を提供しやすい」「有益な情報を提供した結果として、上位表示の可能性が上がる」という関連性は存在することになります。
その意味から1記事あたりの文字数を考えたとき、目安になるのは現状「800文字」以上、原稿用紙2枚を超える程度「2,000文字」、原稿用紙5枚を超える程度かなという感触を持っています。
有益かつ他で公開されていない独自性のある情報
また、2,000文字というのは、その記事に独自性がある(逆にいえば、他で公開されている情報とほぼ同じではない)ためにも目安となります。
もちろん、士業さんの資格やウェブサイトで取り扱う業務内容によって左右されますが、少なくとも行政書士さん、司法書士さん、社労士さん、税理士さん、弁護士さんにおいて、2,000文字より少ない記事ではオリジナリティに乏しく、法律や役所手引きとして既にウェブ上に公開されている情報のコピペレベルを超えることが困難です。
Google等の検索エンジンは、既にどこぞで公開されている情報の単なるコピーではないコンテンツのオリジナリティも重視しています(いるはずです、明らかなコピーコンテンツはペナルティを受けるため)。
上では分りやすいように2,000文字以上という目安を設定しましたが、ウェブサイトの1ページに何文字必要なのかという問題は「あなたの事務所ならではの知識や経験、ノウハウなどを基本的な情報に加味しつつ、他で公開されている情報とは(ちょっと)違った有益な情報であることを証明できるレベルに達する文字数」が、何文字なのかという問題なのです。
慣れないうちは一応の目安を2,000文字程度として、それ以下では有益性や独自性に乏しいであろうと見做しつつ、記事を追加する際にはあなたの事務所ならではの「有益かつ独自性のある記事」に仕上がる文字数の目安を模索してみてください。
文字数のカウント方法
「そう言われても、文字数って数えるの面倒だし」と思われた士業さん。確かに。
もしあなたの事務所のウェブサイトにWordPressが導入されているなら、更新画面の左下に「文字数」が表示されていますので、これを目安に記事を作成してみてください。(簡単なことですが、意外と気づいていない人が多いです)
WordPressを使っていない方は、「文字数 カウント」などで検索して、ウェブ上でコピペさえすれば文字数をカウントしてくれるサービスを活用すると、瞬時に文字数が把握できます。記事を書き終わったら、一度そのようなサービスで文字数を確認してみましょう。慣れてしまえば感覚で分かるようになります。
余談ですが、この記事の文字数は1,800文字超です。1つのページにつき、このページ程度の文字数は超えるかたちで記事を用意していかないと、なかなか独自性を出すことは難しいはずです。
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