士業事務所のメールアドレスやウェブサイトで使う独自ドメインの取得

士業事務所として独立開業する際、事務所ホームページを制作・公開したり、事務所独自のメールアドレスを作とき、まず必要になるのが「独自ドメイン」です。

独自ドメインというのは、「○○.com」「○○.net」など、その人が独自に決めて取得したドメインのことです。プロバイダーのメールアドレスを取得している方でも、これから士業事務所を開業するとなると、新たに独自ドメインのアドレス作成を検討されているかもしれません。

このページに訪問されているということは、もしかすると独自ドメインを気になってはいたけれど、まだ取得したことはない……という状況でしょうか?

この記事の通りに進めることで、独自ドメインは簡単に取得できてしまいますから、ぜひこの機会に取ってみてください。

独自ドメインの仕組みと種類

独自ドメインは、一度取得してしまえば永遠に所持(利用)し続けられるものではありません。

簡単にいってしまえば、ドメインは年間契約のレンタル制です。1年更新とか2年更新とか、契約した年数が経過するときに更新手続き(といっても追加でお金を払い込むくらいですが)を行うことによって、その次の年も続けて利用することができる仕組みです。

独自ドメインは色々種類がありますが、.comや.net、.jpなどが一般的です。最近は独自ドメインの種類が大幅に増えたので、幅広いドメインから選んで利用することができます。

ただし、特殊なものを取得してしまうと他人に教えるとき「これ、ドメイン?」と戸惑われたり、あるサービスを利用しようとしてそのドメイン名で作ったメールアドレスを入力しても、「正しいメールアドレスを入力してください」と拒否されてしまうこともあります。

仕事として使うドメインは奇抜なもの、珍しいものは避けましょう。結局、.comや.net、.jpあたりが無難ということになります。

独自ドメインの料金

独自ドメインを使用するための料金は、1年、2年など前払い制になっています。キャンペーンなどが行われていると1年目の料金は変わりますが、費用はだいたい年間1千円台から3千円台程度が多いのではないでしょうか。

ちなみに、キャンペーン価格で今なら100円!といった価格に釣られてドメインを取得するときは、2年目からの料金もしっかり確認してください。2年目以降のキャンペーン非適用の料金が高額のものもあるため、5年、6年と続けて使うと逆に割高になってしまいます。

また、ドメインの使用料金というのは時価のようなものなので、数年使っているうちに、使用料金が変更されることはよくあります。

独自ドメインを作るときの注意

何に使うか、どんな利用をするかによって、独自ドメイン名をどう決めていくかも変わります。

士業事務所でドメインを取得するときは、少なくとも次のようなところには気をつけたほうがよいでしょう。

  • 長すぎないこと
  • 単語が複数あるときはハイフンで分けること
  • 複数表記方法がある単語は可能なら避けること

あまり長いドメインを取ってしまうと、パッと見たときに理解できません。

たとえばそのドメインを使ってメールアドレスを作るとき

  • info@konnaninagaidomainnanodesu.com

のように、かなり分かりにくい表記になってしまいます。

独自ドメインの大きなメリットは、短く分かりやすい表記が使える点です、できるだけ簡潔で分かりやすいものを取らないと、本末転倒になってしまいます。

また、複数の単語を組み合わせた独自ドメインを取得するときは、「kanari-nagai-dokuji-domain.com」など、単語ごとにハイフンで区切るほうが判読しやすくなります。そのまま続けて一塊にしてしまう人も多いのですが、これだと手打ちで入力するときわかりにくくなります。

それから、日本語のローマ字表記で独自ドメインを取得するときは、できるだけ複数の表記方法に分かれないものを取得するほうが口頭でも伝えやすいです。

たとえば口頭で「京都府ドットコムだよ」と伝えても(さすがに京都は「Kyoto」と想像するかもしれませんが)人によってはkyoutofu.comとかkyotohu.comとか、打ち間違えてウェブサイトが表示されなかったりメールが送れなかったりする弊害が生じやすくなります。

この問題、意外とあちこちの士業事務所さんで発生しています。笑い話のようですが、「ウチのホームページがいつの間にか表示されなくなってる」と言われて確認したら、士業さんの打ち込んでるドメインが間違っていたことも。

士業事務所で独自ドメインを取るとき

士業さんがこれから独自ドメインを取得するとき、特に、これからウェブサイトを営業ツールとして活用していくというときは、メールアドレス用の独自ドメインとウェブサイト用の独自ドメイン、複数分けて取得・管理するのがオススメです。

最近はクラウドサービスが充実してきて、メールはメールのクラウドサービスを活用したいとか、ウェブサイトはこっちのサービスを導入したい、といったケースも増えています。

この際、メール用とウェブ用で独自ドメインが別に運用されていると、サービスを分けて利用することが容易です(分けてなくても使えることも多いですが、設定に手間のかかるぶん、ウェブになれていない人にはかなり難しくなってしまいます)。

それと、事務所名をそのまま独自ドメイン名に反映させるときは、事務所名が変わる可能性も一応考えておきましょう。

特に事務所名が個人名と関係していると、ドメイン名も個人名と関連づけられてしまいます。もし後日に事務所名が変更になった場合、メールやウェブサイトで個人名をそのまま引き摺ってしまう事態も考えられます。

ウェブサイトのURLなら変更をかけることも不可能ではありませんが(その場合でも、SEO上マイナスの影響が出ないとも限りません)、既に活動中のメールアドレスを変更するとなると、結構な面倒を伴うことが多いので。

独自ドメインを取ってみよう

では実際に、独自ドメインを取ってみましょう。ここではエックスドメインでの独自ドメイン取得の手順をご案内します。他にはお名前ドットコムムームードメインを利用される方が多いです。

https://www.xdomain.ne.jp/

右上のほうにドメイン名の入力フォームがありますので、ここに希望するドメイン名を入力して「検索」ボタンをクリックします。

繰り返しになりますが、安いからという理由だけで、.redとか.pink、.asia等は取得しないようにしましょう。色のドメインは歴史が浅いため環境によってはうまく設定・使用できなかったりすることも考えられますし、.asiaなど地域性の強いドメインも、後日変えたくなる要因になりやすいです。

最初に取得するなら、デフォルトでチェックの入っている.com、.net、.jpあたりで探しましょう(ただし.jpは通常、料金がちょっと高めなのでそこだけ注意してください)

取得できるドメインは丸、できないドメインはバツで表示されます。ちなみに独自ドメインは「独自」のものなので、既にそのドメインを取得している人がいると使うことができません

既に取得されているドメインは、こんな風に表示されます(下の画像は、.comが既に誰かに取得されている状態を表します)

取得するドメインが決まったら、「取得手続きに進む」ボタンをクリック。

「初めての方」「すでに会員登録がお済みの方」と分かれますので、エックスドメインの利用が初めての場合は左側の「会員情報の登録」へ進みます。

会員情報を入力するフォームが表示されますので、必要情報を入力して先へ進みます。

独自ドメインの料金支払い方法画面が表示されますので、希望の支払い方法を選択します。クレジットカードだと即時に入金確認がなされるため、すぐドメインを活用したいときにはクレジットカード払いが便利です。

利用規約に同意したら「申し込む」ボタンをクリック。

これで独自ドメインの取得自体は完了です。

どんなドメインを取得するかで長時間悩まれる方も多いのですが、あまり悩みすぎると何も進みません。

まずはドメインを1つ取ってみて、メールでもブログでも気軽に始めてみると、「こういうドメインにしとけばよかった」「こんなドメインのほうが利用しやすそう」という思いが次第に明確になってきます。慣れないうちはとにかく1つ取得して、私的なメールアドレスやブログのドメインとして使ってみる、そして「本当はこういうドメインがよさそうだな」と分かったら、その時点で本命の(士業事務所のウェブサイト用の)ドメインを取得する、そんな流れでもよいと思います。

取得した独自ドメインをどのように使っていくか(各サービスで設定して利用可能にするか)については、ドメイン取得サービスのマニュアルが充実していますが、機会があればこのブログでも紹介したいと思います。

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IWAMOTO

代表取締役風デザイン株式会社
士業事務所のウェブ集客・活用のコンサルティングと営業用ウェブサイトの制作に14年超携わっています。 クライアントは行政書士、社労士、司法書士、税理士、弁護士等の士業事務所さんで、日本全国、幅広く対応中。

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士業事務所様のホームページ制作に関するご依頼やご相談の予約は、以下のメールフォームにて承っております。日本全国、出張での相談にも対応いたしますので、ご希望の方はその旨お伝えください(地域によっては交通費が別途かかる場合があります。その際はお見積もりいたします)

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