士業事務所でホームページを効果的に活用していくためには、どのような記事(コンテンツ)を用意していくべきなのか。これから更新する士業さん、また更新継続中の士業さんでも、その方向には悩まれる方が多いのではないでしょうか。
現在、日本国内の検索エンジンのシェアはGoogle一強といってよい状況です。そのため、結論的には「迷ったらGoogleの言っていることに立ち帰る」というのがもっともスマートなスタンスとなります。
一過性の誤った流行に乗らないため、そして更新の方向性を間違えないため、まずは「Google のコア アップデートについてサイト所有者が知っておくべきこと 」という記事に、一度目を通しておくとよいです。
士業事務所のホームページ更新の指針として
以下では、この「Google のコア アップデートについてサイト所有者が知っておくべきこと 」という記事から、士業事務所で確認しておくほうがよいポイントについて、いくつか抜粋・紹介していきます。
公的機関で公開済みの情報を縮小再生産するのは意味に乏しい
コンテンツが他のソースから得られたものである場合、単なるコピーや書き換えでなく、付加価値とオリジナリティを充分に提供しているか
公的機関等で公開された情報を、そのままコピペのレベルで再紹介するだけの記事や、一行程度のコメントのみですぐ公的機関等へのリンクを張って終わる記事などは、Googleの評価をほぼ得られません。
その情報は既に(信頼性の高い)公的機関等のホームページで公開されている、つまりWeb上にしっかり存在する情報であるため、それと同じ情報を公開しても「もう間に合っています」と検索エンジンが評価しない(検索結果にも表示されにくい)結果に終わります。
公的機関等で新しく情報が公開されたのであれば、その情報によって何が変わるのか、誰が対象なのか、どうやって活用すればよいのか、そして専門家から見てその情報はどう考えることができるのか、といった士業さん独自の情報を追加していくことで、公的機関等で公開しているのとは異なる価値(オリジナリティ)を記事に付加していく必要があります。
「詳しくは当事務所にお問い合わせください」の誘導は機能しにくい
コンテンツは、特定のトピックに対して包括的または完全な説明を充分に提供しているか
士業さんの中には「情報を全部提供したら、満足して相談や依頼には繋がらなくなっちゃうんじゃないの?」と心配になり、ホームページ上では情報を中途半端に提供しておいて「詳細は当事務所にご相談ください」と誘導する作りをとる方もいらっしゃいます。
しかし、中途半端な情報は検索エンジンに評価されにくく(つまり、検索結果に表示されづらく)、記事を公開する意味が希薄になってしまいます。
また、仮にその記事にアクセスがあった場合でも、訪問者からの共感や信頼を得にくいため、Web経由の受任を図る方向には機能しにくいです。
記事のタイトルや見出しをしっかり活用することはWeb集客に必須
見出しやページタイトルは、内容を説明する有用なものになっているか
ホームページの記事の構成要素は、「タイトル+見出し+文章(本文)」です。
士業事務所のホームページにおいては、文章のみで見出しが全くないもの、タイトルだけ見て内容が判断できないものが非常に多く見受けられます。
検索エンジンは「タイトルに何が書いてあるか」「見出しに何が書いてあるか」によって、その記事の内容や構造を把握しようとする傾向が強いので、ここを疎かにしてダラダラと本文だけ書き連ねる記事は正当な評価を得にくくなってしまいます。
士業さんにとって、最終的には法律の条文等が重要になる(そこから逸脱した対応は違法になる)のと同様、Web上のテキストは「タイトル+見出し+文章(本文)」という組み合わせを取ることがマストである。ホームページの土台となるHTML言語の作りが見出し+文章の組み合わせを基本とする以上、それくらい強く意識していただくほうがよい部分です。
雑誌に掲載する記事のつもりで書く
コンテンツは、雑誌、百科事典、書籍に掲載または引用されるような価値があるか
そもそもですが、士業事務所のホームページに何らかの記事を書くときは、その内容で雑誌見開き2P~4Pの掲載記事原稿を頼まれたと思って、読者を想定して書くようにするほうがよいです。
それによって、ホームページの訪問者に興味を持ってもらえる、質のともなった記事のイメージをたぐり寄せやすくなります。
ホームページを育てるために「今日は暑かったので美味しい冷麺をいただきました。写真もパシャリ」など日記的なブログを更新することが、検索エンジンにほとんど評価されない(ホームページ訪問者にも不要の)情報であることは、雑誌に掲載されるレベルの価値があるかという点から考慮すると、よく分かるのではないでしょうか。
情報の信頼性が高いことを示す、専門家であることをGoogleにも訪問者にも伝える
コンテンツは、明確な情報源、関係する専門知識の証明、著者またはコンテンツを公開しているサイトの背景情報(著者ページへのリンクやサイトの概要ページなど)など、掲載されている情報が信頼性の高いものであることを示すための情報を提供しているか
士業はここが強く、士業ではない個人のブログ等とは差別化できる部分です。よって、しっかり伝えたいところになります。
コンテンツは、トピックに関して明らかに充分な知識を持つ専門家や愛好家によって書かれているか
こちらも同様に、士業は士業であること自体で「専門家」「国家資格者」という評価がプラスになりますから。サイトの構造を通じて検索エンジンに認識してもらうことが重要です。
そして、訪問者に対しても専門家であることを効果的に(押し売りではなく)伝えることが、ホームページから効果的な集客につながるポイントにもなります。
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