自分のこととはいえ、士業事務所の特徴が何であるのか、ウェブサイト(ホームページ)のキャッチコピーなどで悩まれる方も多いと思います。
あなたの事務所ならではの特徴を考えるときは、士業(代表者)さん本人の属性や性格、経歴などの特徴と、取り扱う業務内容の特徴を掛け合わせると、比較的スムーズに答えが出ることもあります。
以下、方法のひとつとしてご紹介します。
士業本人の特徴と業務の特徴を掛け合わせる
まず士業さん本人に属する特徴としては、たとえば次のようなものを挙げることができます。
- 若い
- 年配
- 男性
- 女性
- 几帳面
- 大胆
- 地元出身
- 地方を転々
- 外国語が話せる
- 計算や帳簿に強い
- 図面が作れる
- 会社員だった
- 公務員だった
- フリーターだった
- 一つの資格しか持っていない
- 別の資格を持っている
- 会社を経営している
- ITに強い
- 体力がある
- 法律に詳しい
- 人と人の調整が得意
- 一人で経営している
- 多人数で運営している
また、業務内容の特性として、たとえば次のようなものを挙げることができます。
- スポット案件
- 継続案件
- 急ぎの案件
- 長期間を要する案件
- 近場で済む案件
- 遠距離移動を要する案件
- 実現が容易な案件
- 手続きが煩雑な案件
- 計算や数値の分析を要する案件
- 法律的な解釈が求められる案件
- 男性からの相談が多い
- 女性からの相談が多い
- 若い人からの相談が多い
- 年配の人からの相談が多い
- 外国人からの相談が多い
- 他士業からの相談が多い
- 個人からの相談が多い
- 中小企業からの相談が多い
- 大企業からの相談が多い
- 公的機関からの相談が多い
- 相談をためらう案件
- 人生経験を求められる案件
この2つを掛け合わせて事務所の特徴を作り出せないか、検討します。
もちろん、相性の良い組み合わせと、どうにも結びつきにくい組み合わせがありますから、士業の特徴と業務内容の特徴は、できるだけ多く挙げておくほうがスムーズに行きます。
特徴を掛け合わせの例
たとえば、若くして独立・開業している士業の方であれば、若い相談者の多い業務とは組み合わせやすくなります。たとえば「20代の〇〇士が若手起業家の相談に乗ります!」的な特徴ですね。
これはさすがに当たり前すぎる!と思われた方でも、ある業務をいくつかの年齢層に分け、たとえばその中で若い方のみに絞ったウェブサイトを制作するところまでは通常手が出せていません。
従って、業務特化型のウェブサイトを制作する場面においては、ある業務を若い人限定に絞って作ることはできないか、検討してみるのも一考です。
ほかに、几帳面な性格で法律に詳しいからこそ、実現するための手続きが煩雑な案件に対応できるという特徴になりますし、大胆で体力があるからこそ、遠距離移動を要する案件や長期間を要する案件などにもフットワーク軽く対応できるという特徴になります。
ただしこの場合、直球で「体力のある〇〇士だから」というキャッチコピー化はおかしなことになるため、「〇〇マラソン大会を毎年完走中!」などのサブコピーを用いることでその特徴を補足・証明しつつ、「フットワークの軽い〇〇士が、遠方の〇〇にも迅速に代行します!」といった事務所の特徴をメインコピーで打ち出すとスムーズです。
逆の掛け合わせも検討
一見、結びつきが弱そうな特徴でも、うまく掛け合わせることで特徴として打ち出すことが可能なケースもあります。
たとえば、「一人で経営している」から「どの案件にも士業がしっかり対応いたします」とも言えますし、「多人数で運営している」から「どの案件にもしっかり対応が可能です」とも言えます。
また「別の資格を持っている」から「手続きが煩雑な案件でも対応可能」とも言えますし、「一つの資格しか持っていない」からこそ「手続きが煩雑な案件でも専門家として適切な対応をしています」とも持って行けます。
掛け合わせた結果を依頼者側の立場から置き換える
掛け合わせて出来上がった事務所の特徴は、士業側からのアピールになっていますから、これを相談者側の立場に変えてキャッチコピーを作れないか検討します。
立場を転換させたほうが、事務所の特色を出しつつ依頼者の希望を叶える内容となり、共感を得やすいからです。
たとえば「20代の〇〇士が、若い起業家を応援!」するのが事務所の特徴なら、「若くして起業したことで、〇〇に困っている」「若い起業家として、もっと〇〇したい!」そんな若手起業家を、「20代の〇〇士がこれこれのサポートで応援します!」といった具合に、依頼者側を先に持ってきます。
また「フットワークの軽い〇〇士が遠方での手続きが必要な〇〇を代行します!」が事務所の特徴なら、「遠くで手続きが必要な〇〇で困った!」「遠方の〇〇が進められない!」とお困りの方、「フットワークの軽い〇〇士がさっと手続き代行しちゃいます!」といった具合に入れ替えます。
士業のキャッチコピーに関する立場転換については、別の記事でも触れていますので、よろしければご参照ください。
以上、今回は事務所の特徴を考えるため、士業個人の特徴と業務内容の特徴をかけあわせてみる方法について触れてみました。
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