2020年に入って新型コロナの影響が非常に大きくなり、士業事務所の運営も大きく変わろうとしています。
士業ホームページ(ウェブサイト)も例外ではなく、特に緊急事態宣言明けは弊社でも改修・変更のご相談を多くいただき、様々な対応を行いました。
このような状況下において、ウェブサイトに手を入れて活性化を目指す士業事務所さんと、集客可能性が低いとの判断から更新してきたウェブサイトを放置してしまう士業事務所さん、これまで以上に二極化が強まっている印象を受けます。
ここで今一度、ウェブサイトの構成要素として導入や配置を検討しておきたい仕組みを挙げてみます。「この仕組みはこれこれの理由から導入しない判断だ」というならスルーで構いませんが、新しく開業する士業事務所さんほどウェブサイトに導入する機会が増えている要素です。これまで導入を検討しなかった士業事務所さんは、このタイミングで一度要否を確認してみてください。
オンライン・リモート相談の導入と告知
これまでは対面での相談が基本だったところ、新型コロナの問題で非対面での相談を希望するクライアントさんも増えているのではないでしょうか。
Zoomなどオンライン相談で利用できるツールを活用しはじめた士業事務所さんも既に多いかもしれませんが、対応した場合にはコーポレートサイトや業務特化型サイトでわかりやすく告知しておくほうがよいでしょう。
また同時に(これはウェブサイトの問題ではありませんが)、直接の相談を希望するクライアントさんに対しては、アクリル板の飛沫防止パーテーションの導入も検討しておきましょう。
クレジットカード決済の導入と告知
キャッシュレスの導入は新型コロナの問題以前から広がりを見せていましたが、リモートでの相談・業務対応が重視されるに従って、より導入が加速しているのが相談料や報酬額のクレジットカード決済です。
初期費用が通常かからないこと、維持費もかからないこと、およびメール等で簡単にクレジット決済用の請求書を送信できることから、Squareは士業事務所でもよく利用されている決済サービスです。
毎月自動決済する仕組みも簡単に利用できることから、少額の報酬額で継続的なサポートを行うプチ顧問的なサービスを立ち上げて、Squareと連携させる士業事務所さんも増えています。
Googleマイビジネスの設定
スマートフォンの普及と、それによる位置情報の精度向上によって、検索した場所に関連するウェブサイトが上位表示される傾向が強くなっています。
最近は「○○(業務名)」のみ、あるいは「△△士(税理士や司法書士など士業の資格名)」のみで検索して、表示されるマップなどから相談しやすい事務所を選択する人も増えました。
そのため、地元からのアクセスを逃さない施策として、Googleマイビジネスの積極的な活用が効果的です。
士業事務所ウェブサイト必須ともいえる状況に至っているため、事務所の外観や内部、士業さんの写真をまだ掲載していない人は、早めに設定をしておくことをオススメします。
チャットボット
運用コストとの兼ね合いもありますが、士業のウェブサイトでもチャットボット(右下などにチャットの窓が表示され、そこに入力していくことで擬似的な相談や依頼が可能な仕組み)を導入しているところを目にするようになりました。
業務内容とマッチすれば、これまでは取りこぼしていた層をすくい上げる効果が期待できるため、未導入のサイトでは2020年中に(導入するかしないか)検討してみるのもよいのではないでしょうか。
ステップメール
こちらも、ウェブサイト訪問者がその場で即決しない場合、離脱後はなかなか同じウェブサイトに戻ってくる機会が少ないところ、その一部をすくい上げて再度の訪問・相談に繋げる効果が期待できるツールです。
既に導入している事務所も多いかもしれませんが、その場合でも「なんとなく」ステップメールが配信されるだけという仕組みになっていないでしょうか。
このツールをしっかり活用していくと、士業事務所の売上げを数割、数倍に増やすことも可能であることから、うまく活用できれば非常に効果の高いツールです。
フリーダイヤル
オンラインの相談、リモートでの対応が増えてくると、その面においては事務所と業務の地域性のつながりが薄れることになります。
これまでは「近くて行きやすいから」という理由で事務所を決めていた人の一部は、「オンラインで相談しやすいところ」に変わることから、業務の対応エリアを広げることでより多くの受任につながる可能性がでてきます。
この際、問合せの電話に市外局番があると、「遠いから止めておこうか」という不安を抱かせてしまうため、より広範の地域から業務受任を検討する士業事務所さんは、このタイミングで(まだ導入していなければ)フリーダイヤルの導入を検討してみるのもよいのではないでしょうか。
スマートフォン対応
2020年だから、という話題ではなく2020年にもなって?という話題かもしれませんが、士業事務所のウェブサイトでスマートフォン対応がなされていないものは、そろそろ対応させておきましょう。
単に横幅や文字サイズがスマートフォンに対応するように変更されるというだけでなく、スマートフォンからタップ1つで電話がかけられる仕組みになっているかも重要です。
士業さんの業務によっては8割近くがスマートフォンから訪問しているケースもあるため、PC版のウェブサイトを確認しながら修正していくよりも、まずはスマートフォンで閲覧した際の見栄えや使い勝手について十分に検討を重ねる必要があります。
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